イントロ

あらすじ

新興宗教団体施設で死体が発見された。
第一発見者である若い信者は失踪、そしてどうやら20年前のある出来事も事件に絡んでいるらしい。真相を追う、警察と雑誌記者。行方不明となった息子を探す、第一発見者の父。何かをひた隠しにする教団幹部に、カフェ・バー「モンクス・デライト」若き女店主。
彼らがひとつに繋がる時、パンドラの箱が、ゆっくりとひらかれる。

作家より

2年前、第二回名古屋演劇杯にて大賞を受賞した作品『すくえ!ヨシムラちゃん!』は、そのプロット段階では宗教団体を舞台としたミステリーを書き下ろすはずだった。しかし、当時の僕はアイデアをまとめ上げることが出来ず、また、『やっぱりこういうモノが書きたい』という別の欲求が出てきてしまったため『すくえ!ヨシムラちゃん!』の形に変容していった。それはそれで大正解だったと思う。
今回の『モンクス・デライト』は、そういう意味では『すくえ!ヨシムラちゃん!』の原作であると言っても過言ではない。共通している登場人物、設定もある。しかし、まったく違うストーリーとなっている。
結成10周年を迎える放電家族の渾身の新作、是非ご覧ください!

脚本・演出 天野順一朗